2025/12/08 15:39
― 心拍数・気分・刺激感を検証した人体実験 ―
スイートオレンジ精油は「明るく、前向きな気分になる香り」として人気ですが、実際に身体や気分にどのような変化をもたらすのでしょうか。
今回紹介する研究は、スイートオレンジ精油吸入が心拍・気分・身体反応に与える影響を、プラセボと比較して検証した人体実験です。

■ 研究デザイン
・対象:健康な男女24名(19〜23歳)
・方法:
- Trial 1:全員プラセボ
- Trial 2:スイートオレンジ精油またはプラセボ
・吸入方法:アロマランプ
・精油:スイートオレンジ(主成分リモネン98%)
・測定項目:心拍数、血圧、呼吸数、皮膚温、主観評価(alertness、calmnessなど)
■ 結果①:スイートオレンジ精油で“心拍数が上昇”
・プラセボ群:ほぼ変化なし
・精油群:明確に増加(p = 0.037)
→ 交感神経の活性化(覚醒)のサイン
■ 結果②:覚醒感(alertness)が上昇
プラセボよりも大きな上昇(p = 0.083:上昇傾向)
→ 「シャキッとする」「目が覚める」方向の変化
■ 結果③:香りの“刺激感”“強さ”が有意に上昇
・刺激感:上昇傾向(p = 0.074)
・強度:有意に上昇(p = 0.002)
■ 結果④:血圧・呼吸・皮膚温には変化なし
→ 心拍だけが直接変化した点に意味がある
■ 結論
スイートオレンジ精油は:
・心拍数↑(交感神経の働きが強まる)
・覚醒感↑
・刺激感↑
これらの結果から、スイートオレンジ精油は“刺激・活性タイプ”の精油であることが明らかになりました。
■ 使用シーン
・朝の気分転換
・仕事前や勉強前のスイッチに
・軽度の気分の落ち込みや疲労感がある時
・リフレッシュしたい場面
■ 引用文献
Hongratanaworakit T, Buchbauer G.
“Human Behavioral and Physiological Reactions to Inhalation of Sweet Orange Oil.”
Acta Horticulturae. 2005.

