2025/12/08 17:00
― 抗炎症・鎮静・消化サポート・睡眠改善まで“万能ハーブ”の科学的エビデンス ―
■ カモミールとは?
最新レビュー論文(Molecular Medicine Reports, 2010)によると、
カモミールは抗炎症・抗不安・鎮静・消化促進・創傷治癒など多作用をもつ薬用ハーブとして古くから利用され、120種類以上の活性成分(フラボノイド・セスキテルペンなど)が健康効果の中心を担っています。
■ 1. 強力な抗炎症作用
・COX-2(炎症酵素)を選択的に抑制し、炎症性サイトカインを低下させる作用が確認。
・肌の赤み、湿疹、粘膜の炎症、胃腸炎などに有用。
■ 2. 不安を和らげる抗不安効果
・アピゲニンが脳のベンゾジアゼピン受容体に結合し、リラックス作用。
・軽度〜中等度の不安症(GAD)で症状を改善した臨床研究あり。
■ 3. 睡眠の質向上(鎮静・催眠作用)
・カモミールティー摂取で深い睡眠へ移行した報告。
・アピゲニン中心に緩やかな催眠作用。
■ 4. 胃腸トラブルを鎮める消化ケア作用
・鎮痙作用、ガス緩和、コリック改善などの報告。
・胃腸の張り・消化不良などに有用。
■ 5. 創傷治癒を促進する皮膚作用
・傷の治癒促進、炎症軽減。
・ヒドロコルチゾン外用に匹敵する抗炎症作用。
■ 6. 免疫サポート作用
・2週間の摂取で抗菌活性関連代謝物が増加。
■ 7. 血糖調整(糖代謝サポート)
・血糖上昇抑制、酸化ストレス軽減などが動物研究で報告。
■ 注意点
・キク科アレルギーは注意。
・外用で接触皮膚炎の報告あり。
・妊娠中・授乳中は医師に相談。
■ 結論
カモミールは抗炎症 × 抗不安 × 鎮静 × 消化ケア × 創傷治癒 × 免疫サポートという多機能性をもち、日常のセルフケアに最適なハーブ。
■ 引用文献
Srivastava J, Shankar E, Gupta S.
“Chamomile: A herbal medicine of the past with a bright future.”
Molecular Medicine Reports. 2010;3:895–901.

